日本では、様々な発電所が存在しています。
発電所の中でも、2011年にひときわ注目を浴びたのが原子力発電になります。
原子力発電が注目を浴びた理由は、福島第一原発の水素爆発が起こったことです。
放射能漏れはわずかでしたが、少なくともその危険性を多くの人に知らしめました。
Contents
福島第一原発の放射能漏れが起こった理由
そもそもなぜあのような事件が起こったかと言えば、本来自動的に停止する装置が停止しなかったからです。
これは津波による影響とも言われており、設計の甘さや危機管理の甘さが露呈したと言う以外ありません。
もっともあの程度の大きな地震や津波は、1000年に1度程度しかないため予想できなかったのも仕方がないといえます。
どちらかと言えばこれから同じようなことが起きないように、十分な対策を立てるのが建設的と言えるでしょう。
原子力発電は全体のわずか1%程度
原子力発電は、発電量の中でもそれほど大きな割合を占めるわけではありません。
全体のわずか1%程度とされています。
多くの場合、石炭天然ガスになっており、いずれも地面に埋まっている化石燃料を使っていることになります。
それ以外では、石油や太陽光発電そして風力発電などが続きます。
原子力発電は、太陽光発電よりも割合が少なく、風力発電よりも若干シェアが高い程度です。
シェア率は全体の4番目になります。
このように、石炭や天然ガスそして石油による発電が多いことを考えれば、原子力はそこまで広まっているわけではありません。
ただこれは2015年のデータの為、2010年より前はもう少し原子力発電所が幅をきかせていました。
このまま原子力発電をなくすかどうかはともかく、これから発電のあり方について考えなければいけないでしょう。
石炭や石油そして天然ガスを使う場合の問題点
原子力発電の代わりに石炭や石油そして天然ガスを使う場合、様々な問題が生じることも同時に知っておくべきです。
問題の1つは、やはり環境破壊につながることです。
これらのエネルギーは地下をほらなければ手に入れることができません。
地下の鉱物といっても無限では無いためやがて尽きる可能性があります。
もう一つの問題は、地球環境破壊として温暖化の心配があることです。
再生可能エネルギーであっても、温暖化の問題と関連するならば、可能な限り使わない方が良いかもしれません。
そこで、可能な限り地球環境破壊せずそして自然環境を利用した再生可能エネルギーを使うとすれば風力発電や水力発電などが魅力的です。
水力発電は、ダム等で行わなければいけないため、大規模なお金がかかると同時に場所が限定されます。
そのためこれから水力発電が大幅に伸びる事は考えにくいです。
水がある限り供給されるわけですが、水が豊富な日本ならば少なくとも10年以上は水力発電の問題はありません。
風力発電等に注目が集まっている
そこで、今まであまり行われていなかった風力発電等に注目が集まっています。
また家庭規模で言えば太陽光発電も重要になります。
風力発電に注目してみると、風車の形をしたものが海岸沿いや山に建設されているのを見たことがある人がいるでしょう。
大きなプロペラが風の力によって回転し、その結果電力を開発します。
そして、この電力は非常に危険性が低く天然資源も使っていないため環境に優しいのは間違いありません。
設置費用は高いものの、30年すれば元を取ることができます。
仮にメンテナンス費用などを合わせても黒字になる可能性が高いわけです。
風力発電の問題点
ただ、風力発電にはいくつか問題があり、その1つが安定した供給ができないことです。
風力発電は、風が吹いて初めて電気を作ることができる仕組みになります。
そのため、風が吹いていない時は電気を作ることができません。
そうすると、風が吹いていない時期はほとんど役に立っておらず遊んでいる状態と変わりません。
具体的な数字で言えば、風力発電の性能を100%とした場合、普段通り使っていると10%程度の能力しか使っていないとされています。
毎日台風のような風が吹いていれば別ですが、そうでなければ100%はおろか50%しか使うことができません。
しかしだからといって、人工的に風を起こすことができないため、自然の力に任せるしかありません。
人間ができる事は、少しでも風が強い所に風力発電を建築することでしょう。
Influxの星野敦社長も推奨していますが、洋上風力発電は海の上に設置する形なので、陸上よりは発電力が上がります。
太陽光発電は個人単位で設置することが可能
太陽光発電に関しては、やはりこちらも二酸化炭素など排出することがないため便利です。
しかも魅力的なのは個人単位で設置することが可能なことです。
例えば、住宅の屋根の上に太陽光パネルがたくさん設置されているのを見たことがある人も多いはずですが、これが太陽光発電の仕組みの1つになります。
実は太陽光発電から電気を得たとしてもそのままでは使うことができません。
パワーコンディショナーと呼ばれる機械を通し、交流に切り替えた後家庭内の電気として使います。
こちらも風力発電等と同じように、100%の性能を毎回発揮できるわけではありません。
少なくとも夜の間は太陽光が出ていないため休んでいる状態です。
まとめ
昼間であっても、曇っている場合雨が降っている場合は性能が発揮できないという問題点はあります。
もっともその家庭で使うならば、多少天候が崩れていたとしても十分な供給量は満たされるはずです。
最終更新日 2025年5月24日 by emilyk